Message

uchiyama

私は。

建築が好き。
旅が好き。
リゾートが好き。

私は、小さい頃から、絵具で手がぐちゃぐちゃになりながら絵を描いたり
カッターで手を切りながら、工作に没頭したり
頭の中で描いたものを、実際に手で形にすることが大好きな少女でした。

父がよく遊んでくれた、「スケッチしりとり」。

言葉の代わりに絵を描く。

私の父は絵がとても上手で、
鉛筆の先から書き上がっていく父の絵を見るのが楽しくてしょうがなかった事を覚えています。

その父のDNAを受け継いだのでしょう。

その後、建築家の道を志し、
イマジネーションしたものを、設計図に落とし込み、
建築で形にする仕事をもう25年以上続けています。

好きだから。
学びたいから。

深く突き詰めたいから続けてきた設計ですが、
知れば知るほど、やればやるほど、飽くことなき探究心をくすぐられます。

25年経っても、好奇心が満たされることない。
建築の奥深さにますます魅了される毎日を過ごしています。

創造力というものは
最初から備わっている訳ではなく、
何気ない日常の中に、アイデアのきっかけがあったり、
新たなチャレンジに気付きがあり、そこから導かれたり、
常にインプットをすることで、磨かれていくものだと思っています。

大好きな旅は私のクリエィティブの源泉です。

若い頃の貧乏で予算がない旅も。
設計の仕事が軌道に乗ってから、行けるようになったラグジュアリーな旅も。
新鮮な体験と、建築に関するインスピレーションをいつも与えてくれます。

数あるリゾートホテルの中でも憧れのラグジュアリーホテルで名を知られてるアマンリゾート。

いつも刺激的なインプットをもらいますが、
近年アマンリゾートのデザインに関わった、今は亡き建築家ケリー・ヒルの建築には特にシンパシーを感じます。

最近訪れた、ケリー・ヒルが手掛けたアマン京都。

その地の文化や風土を捉え、
ありのままを活かし、
建築が環境に溶け込んで一体となり、
三世代に渡り守られた庭園をそのままに、
訪れた人は、受け継がれた歴史に想いを馳せさせられる。

美しく苔むした岩々からは凛とした澄んだ空気が流れ、
聖域にすら感じさせる環境を汚さずに、
建築が自然にそっと寄り添っているように佇んでいました。

環境を理解した先に、そこにあるべきふさわしい建築がある。

リゾート建築の真髄を感じました。

私は、いつも旅先にいる新鮮な感覚になるような、
家に早く帰りたくて仕方がなくなるような、
毎日を楽しんで過ごせる家に住みたいといつも想像してきました。

言い換えると、私が訪れた「世界のリゾート地にある建築が我が家になる感覚」です。

「家は家、旅は旅」ではなく。

家は、「食事をして、ご飯を食べて、テレビを見てお風呂に入って寝る」ための「日常生活を送るだけの箱」では勿体ないと私は思います。

今まではオーダーがあると、
決まった予算の中で、クライアントのニーズを満たしながら、
いかにスタイリッシュに仕上げようと苦心してきました。

しかし、世界が未知のウィルスとの遭遇で、目まぐるしくニーズが変わる中、
25年の修練で磨かれたスキルとアマン京都でのインスピレーション、
ここ数年手掛けてきたラグジュアリーテラスを活かした建築に住まわれた方々の心からの笑顔に触れ。

自分の残されたキャリアは生まれ育った、この日本のために。

「真のリゾートを感じられるデザインを提供していくことで、恩返しをすること。」

それが私の生まれてきた意義であり、使命だと気づきました。

家はただの生活を営むだけの箱ではなく、
家にも「リゾートを旅する感覚」を味わえる建築を私は提供したい。

それを言葉にするならば、「resort architect (リゾートアーキテクト)」です。

リゾートアーキテクトとは

1. 遊び心があること

外でもあり、内でもあるラグジュアリーなテラスや。シアターや本格的BBQグリルなどの「遊び心」を満たす空間を備えていること。

2. 水辺があること

心を解放し、安らぎも与えてくれる、水辺。リゾートには必須のアウトサイドバスやプールは当たり前にデザインされていること。

3. ラグジュアリーであること

外観、インテリアには意図があり、見た目にも美しく、かつ上質な素材であること。

4. シンプルであること

本質を深く理解した先にあるシンプルさは美しい。リゾートアーキテクトはシンプルであること。

5. ローカリティー

世界に一点もののリゾートアーキテクトをつくるには、取り巻く環境を理解し、その「環境の魅力」と「デザイン」を「融合」させてこそ初めて完成されること。

私が思う、
「リゾートアーキテクト5原則」を踏まえて。

コンセプトメイキング4要素NSTC

① Needs

クライアントの真のニーズを正しく汲み取り。(N)

② Situation

立地や眺望などの周辺環境の良さを最大限活かし。(S)

③ Technology

それらを具現化する、技術的・法的障壁をクリアする経験に裏打ちされた確固たる技術提案力。(T)

④ Cost

リソースは有限。適切な予算内で、理想を現実化するコストマネジメント力。(C)

私のデザイン哲学は、
いきなり間取りを描くのではなく、
世界に一点もののリゾートアーキテクトなのだから。

NSTCを踏まえ、どのようなリゾートアーキテクトにするのか。
そもそもの「コンセプトのデザイン」こそが、最も重要だと確信しています。

ゆえに、
携わる全ての案件に、
世界で唯一の、コンセプトブックを創ります。

ご家族の宝物になるように、一つ一つ心を込めて。

価値あるリゾートアーキテクトを実現するためには「リゾートアーキテクト5原則」と「NSTC」を必要とします。

私は長年木造建築を手掛けてきて、多くの住まいをお手伝いしてきました。

これからも飽くなきインプットを重ね
リゾート建築を極めて、
更に価値ある暮らしを実現していくリゾートアーキテクトの第一人者を目指していきたいと思います。

多くの人に、無理だと諦めていたラグジュアリーリゾートな家を届けていきたい。

それは言うなれば、リゾート民主化。

私はそれをするために、ここまでデザインを究めてきたのだと、
自分の使命を感じています。

私はリゾートアーキテクトを通じ、リゾートを民主化していきます。