愉し季し家

春夏秋冬のそれぞれの日も
雨の日も、晴れの日も、風の日も
折々の自然とともに
自然すべてが住まいに溶け込み
身も心も自らが求めて
愉しむ暮らし

ご夫婦とまだ小さいお子様の3人家族が住まれるこの家は、都会との二拠点生活のために建てられました。
天井高4メートルを越える平屋は解放感にあふれ、四季を感じながら暮らしを愉しむことが出来ます。

「子供を自然の中で育てたい。」

そんな想いで探されたこの土地は、自然に囲まれた環境、そして傾斜地という難しい土地でした。
私の信条である、”リゾートアーキテクト”の考え方のひとつに「ローカリティ」というものがあります。
「世界に一点もののリゾートアーキテクトをつくるには、取り巻く環境を理解し、その「環境の魅力」と「デザイン」を「融合」させてこそ初めて完成されること。」
まさにこの家は、そういった考えのもとにデザインしたものです。


通常、傾斜地に住宅を建てる場合は家の中が平らになるように造成工事を行い、
切土・盛土・埋め立てなどを行うことで土地の高低差を埋めたり、傾斜をなだらかにしたりします。
今回の住宅はそのような造成を行わず、傾斜であることを利用してデザインしました。

家の中に高低差があるのはとても新鮮で、二拠点の暮らしにふさわしい変化をもたらしてくれます。

廊下やリビングに大きな窓を入れ、家の中にいても外を感じられる空間に。
また、奥様のご趣味である茶室やご夫婦のワークスペース、ゴルフシミュレーターも作らせていただきました。

都会を離れて、お子様やご友人と過ごす時間は日常を忘れさせてくれます。
お子様も四季折々の空気の変化を感じながら、ご両親と自然に抱かれ健やかに育ってくれることでしょう。