楽しい旅の出来事を思い出すような暮らしがしたい!がクライアントの要望でした。
次から次へと旅の思い出を語るご夫婦のお話を聴きながら、私も一緒に楽しませてもらいました(笑)
そのくらい非日常から解放される旅は人の記憶に残るんですね。
そして、建築地の環境は美しいサンセットの眺めがある、映画のワンシーンのようなドラマチックな風景があり。
プラスをより活かしたいと思う場所でした。
玄関にエントリーしやすいこのガレージは、海外のリゾートホテルにある、バギーに乗って我が家のように所有欲が満たされる、ヴィラ棟(単独の家)のようなオープンイメージにしています。
そして、ゆったりしたアプローチにはクールダウンできる低木の木々。
夜は誘われるような足元のさりげない灯りに癒されます。
外観は上質なタイルや、砂を塗り込んだ素材感でまとめ、シンプルでありつつも上質感漂う佇まいを目指しました。
外部から内部空間に至るまで、タイル素材がふんだんに使われ、カラッと乾いた質感に仕上げています。
毎日長く過ごすLDKはこの地で一番の景色を取り込める場所に配し、料理をする時も食事をする時もくつろぐ時も、いつもさりげなく季節の移ろいを感じられる空間にしています。
家で過ごす日々は旅を楽しむように、毎日が思い出の一ページとなるような住まいに、真の価値を感じられる暮らしとなるでしょう。