Portfolio 02

IN OUT の家

狭い道に接して住宅が建ち並ぶ密集地。

敷地は46坪の角地でした。

目の前の狭い道路は
通勤通学で車や人が行き交う
交通量も多い場所でした。

土地だけ見たら、道路側は危なくて、視線は気になる環境。その一角だけぽっかり空いてしまっていました。

庭はないけどリゾート感覚あふれる空間で、解放的で明るく外を感じて暮らしたい。
ビルトインガレージに車2台の駐車場。
敷地を持て余すことない敷地利用もできる点も加えられた、クライアントからの要望でした。(needs)

狭い土地の場合は、効率的なグランドゾーニングが肝です。
しかも2方向に接道がある。どこに車を置くかで全く違う住い方になります。
また、建物の計画にあたって、敷地環境を捉えることはもっとも大事なポイントになります。(situation)

周囲の目線が気にならないように、外を感じて暮らす。
相反することですが、視線の先に開放する窓があれば、毎日変化のある空の景色を感じながら過ごすことも可能です。

住まいに見えないくらい閉した外観。
内部の様子は全く見えない佇まいです。
1階の玄関から室内に入ると、そのホールには井戸のように2階から光が落ちてきて、急な明かりの変化を感じ、更に奥に奥にと明かりを辿るように室内に誘われる感覚になります。

いったん室内に入ってしまえば、そこはリゾート地にワープした空間です。

2階のリビングから繋がるテラスには、周りの環境は一切気にせずに、思いっきり遊びたいだけ遊べる、心から解放される空間。
ただ見えるのは自然の空だけなのです。